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 ネット選挙解禁! 

 戦後、ニッポンの社会は経済と生活が次第に豊かになっていったので、私たちが政治に無関心でいても問題がない状態が長く続いてきました。しかし、3・11の東日本大震災があり、福島の原発事故があってはっきり見えたことは、 私たち市民のいのちや健康をごくひと握りの政治家 や電力会社の人たちの判断にゆだねてしまっていた、ということではなかったでしょうか。

さらに最近にいたっては尖閣諸島・北方領土などの領土問題への関心が高まり、憲法改正の議論が熱を帯びています。原発の再稼働の問題、TPPと農業問題などニッポンの政治は揺れつづけており、国運を左右する重大な課題を、これ以上政治家や官僚たちに任せておいていいのでしょうか? 2ヶ月後にせまった参院選では、ついに「ネット選挙」が解禁されます。私たち市民のひとりひとりが、インターネットを通じて選挙運動をしてもいいという時代が到来したのです。
 

国政選挙のドキュメンタリー

 私は『ムネオイズム 〜愛と狂騒の13日間〜』を公開するタイミングは、今しかないと思いました。これは新右翼の一水会を撮った前作『ベオグラード1999』に続いて、「ニッポンの政治」シリーズの第2弾として製作したものです。鈴木宗男という著名な政治家の選挙戦に密着したドキュメンタリー映画ですが、何も彼を応援するための映画ではありません。そこから「ニッポン」と北海道が抱える問題がいろいろと見えてきます。そこにあるのは疲弊した地方・北海道の姿、北方領土問題、アイヌ問題、国策捜査、政治とカネの問題などなど。

2009年8月30日に行われた衆議院議員選挙は、民主党が自民党に大勝し、政権交代を実現した歴史的な選挙となりました。前回の選挙で新党大地を立ち上げ、ムネオ疑惑を越えて衆議院議員に返り咲いた鈴木宗男。しかし、東京地裁で「あっせん収賄罪」の有罪が確定し、最高裁が上告を棄却すれば、すぐにでも懲役1年5ヶ月の実刑で収監されてしまう不安定な立場にありました。収監後も国政への命脈を保つため、タレントで車椅子の元郵政大臣・八代英太を副代表に任命し、盟友・松山千春や佐藤優らの応援を得て、鈴木宗男の崖っぷち選挙戦がはじまります。民主党や連合と「選挙協力」を取りつけますが、政権交代の突風は鈴木宗男をも飲み込んでいきます。その2週間の戦いに密着したビデオカメラがありました…。

政治家を見抜くリテラシー

 映画『ムネオイズム』は日本映画史上初めて(?)、現役国会議員の衆院選挙のウラ側を描いた「衆院選ドキュメンタリー」です。私たちが今一度、自分たちの税金が国によってどのように使われ、政治家がどのような政策を行おうとしているのか、ひとり一人が注視しなくてはならない時代に入っています。そのために重要なのは政治家の生態を知り、その発言の虚実を見抜くリテラシーを身につけなくてはなりません。この映画を通して、一人でも多くの人にニッポンと北海道の政治に関心を持ち、投票権という権利について考えて頂けたら幸いです。


金子遊(かねこ・ゆう) 
映像作家・批評家。劇場公開作に『ベオグラード1999』(09)と『ムネオイズム〜愛と狂騒の13日間』がある。編著に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』、共著に『吉本隆明論集』、『アジア映画の森』(作品社)、『このショットを見よ』(フィルムアート社)など。ドキュメンタリーマガジン「neoneo」編集委員。

 

★模索舎にて前売チケット(¥1300)発売中!

 

6月22日より、オーディトリウム渋谷ほか全国順次ロードショー

【出演】鈴木宗男、松山千春、佐藤優、ジョン・ムウェテ・ムルアカ、八代英太、石川知裕、松木謙公ほか


公式サイト&予告編 
http://yher.sakura.ne.jp/muneoism

公式ツイッター 
https://twitter.com/muneoism1

公式フェイスブック
www.facebook.com/Muneoism




 



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