模索舎WEB月報
TOPへ

テント劇「野戦之月海筆子」紹介



 「野戦之月海筆子(やせんのつきハイビィーツ)」は東京と台湾台北に拠点をおくテント劇団です。日本在住のメンバーは約20名で、それぞれが他に仕事をもつアマチュアの劇団です。劇団結成以来17年間、東京を中心に広島、北九州、台湾、韓国、中国などでテント劇活動を行ってきました。
 今年の震災以降は、東北石巻の被災地にメンバーが代わる代わるボランティアとして入り活動しています。その縁で9月21日から石巻牡鹿半島の4カ所でテント劇を行うことになりました。10月後半から東京・横浜で行う予定であるテント劇「汎やぽにあ民話ーフクビキビクニ譚」はその総集編です。

<「汎やぽにあ民話——フクビキビクニ譚」序文>
 
通路が壊れた。これが初めてというわけではない。
すこし慣れてきただけで、とりわけ快適な通路だったわけでもない。
だが、なんらかの通路がなければ墓に向かうことができない。
墓も通路も世の中がつくるもので、その世の中は墓とその通路を必要とする人間とい
う生がつくるものだ。
 
道はある。迷うほどに道はある。 ただ、どの道もたよりなくあんまり寂しい。
途方にくれた道の途上に、一ときの吹きだまりができる。
ひとりひとりが携帯してきた夜がその洞窟をつくる。
そこでは、すこしずつ鳴りはじめやがて響きあう記憶の群れと、
それに呼応する絞り出された脂汗のような言葉とが、
頭も四肢もないトルソーのような民話をつくる。
 
「汎やぽにあ」は水平を抱きながら、身をよじる土地だ。
通路の復旧の手を一時休めて、
私らのテント劇は、この土地に再生・創生する民話と民話を架線し、
互いを引き寄せながら、この途上の一夜に立ちつくす。


<梗概>
 
「やぽにあ」と呼ばれている土地がある、いや、それはあるともないともいえない土地だ。それは、聞いた覚えのない民話で語られた昔の地名であるのか。あるいは、町に覆い被さっている憂いの薄皮をめくって現れようとしている新しいマチを、だれかがそう呼んだのかもしれない。八百比丘尼を自称する姉妹が経営する「福引屋」という宿がある。この宿を舞台に物語がおこっていく。八百比丘尼は、人魚の肉を食べたばっかりに、不老不死となった女性のことだ。周辺をうろつく牡鹿の一群は、どこかの作業現場から逃げ出した労働者が変幻したものらしい。
 

 「やぽにあ」のうわさを聞きつけて、「おろち」がやってくる。「おろち」は遠い昔、自分の尾から盗まれた刀剣を探しているのだった。それが「やぽにあ」にあるという。また、「大鴉」と呼ばれる男は「泣き男ヒトデ」と「笑い袋ムカデ」を使って逃げだした労働者を追っている。そしてこの土地に「やぽにあ」を幻視し、烏族のかつての烏托邦(ユートピア)を見る。「かもめ」という名の旅をする女はどうやら本当の八百比丘尼らしい。「無常鬼」というのはジゴク保険会社からやってきたソロバンを鳴らす鬼だ。彼もまた調査のために「泣き男ヒトデ」と「笑い袋ムカデ」を雇う。
 

他に、遠い南の島からは「天花」という南天雑伎団の団員。かつての飢饉の果てに沼に身を投げて鮒となった「すわ」。家族のお祝いに赤飯を食べさすために自身は沼になってしまった小豆洗いの「ヌマ」。欧州からやってきた巨人「でいだらぼっち小栗」などが登場する。


<東北公演の様子>

http://www.youtube.com/watch?v=4EQVJo0GP20
http://www.youtube.com/watch?v=_TviQ9cEBJ8

……………………………………………………………………………………………

野戦之月海筆子2年ぶりの日本公演!
小規模簡易型テントによる「民話劇」 


野戦之月海筆子 2011年秋公演
「汎やぽにあ民話ーフクビキビクニ譚」

<牡鹿石巻版>

9月21日(水)牧山市民の森 第二駐車場

9月22日(木)阿部喜一様宅 庭
住所:石巻市沢田字志の畑73-1

9月24日(土)元JAいしのまき渡波支店横 空き地
住所:石巻市渡波2丁目1-23

9月25日(日)石巻旧牡鹿公民館 駐車場
住所:石巻市鮎川浜湊川63番地


<東京・横浜版>

10月22日(土)23(日) 東京夢の島公園第五福竜丸前テント
10月29日(土)     横浜寿町寿町生活館前公園テント
11月3日(木)4日(金) 東京井の頭公園西園ジブリ美術館となりテント


<開場・開演時間>
(牡鹿石巻版、東京・横浜版とも)開場 18:30 開演 19:00

<公演時間> 
(牡鹿石巻版)約1時間20分
(東京・横浜版)約1時間50分

<料金>
前売り・予約 2000円、当日 2500円、
中高生 1000円、小学生以下 無料
(牡鹿石巻の4カ所公演は無料、横浜寿町公演はカンパ制です)
 桟敷自由席で受付順の入場になります。


<予約・問合せ>
携帯 090-8048-4548
E-mail yasen2011@ezweb.ne.jp

 メールでの観劇予約を受付ております。
 予約をされる方は、お名前と、観劇予定日、
 枚数を送信下さい。


<演員>
ばらちづこ 森美音子 つくしのりこ 阿花女 許雅紅 武内理恵 志
衣めぐみ リュウセイオー龍 瓜啓史 ロビン 渡辺薫 濱村篤 
桜井大造
(牡鹿石巻版のみ)台湾海筆子

作演出 桜井大造
照明 2PAC 
音効 新井輝久
衣裳 裸の鋳型
宣伝美術 春山えみ
通信 濱村篤 水野慶子 
印刷 制作室クラーロ
翻訳 李彦
後見 伊井嗣晴 崔真碩 太田なおり 阿久津陽子 中山幸雄 遠藤弘貴
制作 野戦之月制作部 VCを支援する会・山形 押切珠喜
協働単位 台湾海筆子

協力 マダンの光 独火星 広島アビエルト 「山谷」制作上映委員会
 クニタチ読書会 国立木乃久兵衛 中国北京「臨」テント劇連絡会

音楽 野戦の月楽団 原田依幸 
生演奏 (牡鹿石巻版のみ)大熊ワタル楽隊

………………………………………………………………………………………………



<   2011年10月   >
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フリーペーパー版模索舎月報
  • 2011:10:10:20:20:21 フリーペーパー版模索舎月報11年10月号配布中!! (10/10)

リンク
★☆模索舎ブログ☆★


特集〜インタビュー・活動紹介など