ストレンジデイズから発行されているクランプスカレンダー2008が入荷しました。

クランプスレコードは、1973年、アートディレクターのジャンニ・サッシによって設立されたイタリアのレーベル。
伊プログレ、即興音楽、実験音楽の名盤が多数リリースされ、またその装幀も素晴らしいものばかり。
また、戦後新興美術運動とも連動しており、フルクサス、ZAJのメンバーとの交流の軌跡が見てとれます。
そしてこの度、ストレンジデイズレコードから、クランプスレコードの作品の多くが、日本盤としてリリースされました。
インナー・スリーヴ、オリジナル盤ライナー対訳つきなので、それぞれの作品のコンセプト等についてよく知ることができます。
個人的には、[Nova Musicha]シリーズの、

Four Principles On Ireland And Other Pieces (1974)/Cornelius Cardew 『アイルランドにおける四つの原則』 コーネリアス・カーデューを強く推したい。
コーネリアス・カーデューといえば、朝日出版社が発行した『エピステーメー』 1978年11月号(特集=音の生理/音の現在)に、論文『シュトックハウゼンは帝国主義に奉仕する』が翻訳掲載されたのをご存知の方もいるかと思う。
彼の音楽キャリアは、イギリス現代音楽のエリートとしてスタートし、叛乱の時代を通過して、英国革命共産党というイギリス新左翼党派の創設者となる。
『アイルランドにおける四つの原則』は、先述の『シュトックハウゼンは帝国主義に奉仕する』と同じ年に発表された、まさに転換点となる作品。
カーデューについては、こちらのサイトも参照。
このように、先鋭的音楽の記録としてだけではなく、ヨーロッパ70年代叛乱の文化闘争ドキュメントとしてとらえ返すこともできよう。
ああ、やばい。カレンダーの紹介でした。
◆クランプス カレンダー 2008
[2007年/31cm×31cm/¥2300] 企画・発売=アイズ・エンターテイメント 製作・発売元=ストレンジ・デイズ ミュージックライツ
あの名盤ジャケットを高画質プリントしました。 1-2月:tilt/Arti + Mestieri/3-4月:Bird And Person Dyning/Alvin Lucier/5-6月:Schonberg Kabarett/Donella Del Monaco/7-8月:Motore Immobile/Giusto Pio/9-10月:Four Principles On Ireland And Other Pieces (1974)/Cornelius Cardew/11-12月:Arbeit Macht Frei/Area
2ヶ月に1枚、図版が使われているアルバムを買ってみては?
