講談社から発行される予定だった『プリンセス・マサコ』が第三書館から出ました。
著者のベン・ヒルズはオーストラリアで著名なジャーナリストで、日本特派員を務めた経験もあります。
ご覧の皆様も、すでにニュース等でご存知かとは思いますが、講談社からの発行が見送りになった理由は宮内庁の圧力によるところが大きいわけです。
これまでも、所謂“菊のタブー”による被害にさらされた表現は数多あります。
『風流夢譚』『遠近を抱えて』『パルチザン伝説』、また雑誌で言えば『噂の真相』『創』などがあり、それらに対する攻撃は政治テロルには程遠く、いうならばマフィア的暴力でしょう。
ともかく、「特に出版を中止する理由はない。」と気持ちよく言い切って発行を決定した第三書館はエライ!
本書をめぐる報道は非常にファナティックなものでしたが、比例して内容が極端なわけではないので、単に宮内庁的に都合が悪い記述があったってだけでしょう。
問題はむしろ一連の経緯にあるとさえ言っていい。
その点は、さすが第三書館。今回の騒動をネタにもう一冊作っています。
お値段も安いので是非手に取ってみて下さい。
書誌情報は下記の通り。

◆プリンセス・マサコ ――菊の玉座の囚われ人
[2007年9月/四六判/351頁/¥1,800+90] 著=ベン・ヒルズ 訳=藤田真利子 発行=第三書館
宮内庁猛反発の「日本の皇太子妃の悲劇的な真実」の書、遂に邦訳出版なる!!//目次:黒衣の男たち/父親の娘/母親の息子/最後の皇帝/優等卒業/夢見る尖塔/宮内庁御用達/誓い/皇位継承の行方/神の手/黒い犬/めでたしめでたしでは終わらない

◆『プリンセス・マサコ』の真実 ――「検閲」された雅子妃情報の謎
[2007年9月/B6/220頁/¥950+48] 著=野田峯雄 発行=第三書館
「皇太子が彼女の愛を貫くなら、皇籍離脱も合法の選択肢」の文言はなぜ削除されたのか?「皇居内の天皇用射撃訓練場」は国民に知られたくない?大幅百数十カ所削除版ですら「幻の日本語版」となるに至ったウラを探る。
