2006年12月アーカイブ

『月と犬』入荷します。

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きっかけは、いつもお世話になっている知人から、「『月と犬』復刊第一号、はいってない?」とたずねられたことから。早速ググってみますた。

検索にひっかかったのは、貸本マンガ史研究BBS夢幻堂BBS

なーるほどね、先日の記述とまたまた符号。
BBSで言及されている『漫画主義』は古本屋でしか見た事無いなぁ。、『跋折羅』は初めて聞いた。『架空』タコシェのブログで見て気になってたんだよなぁ。『幻燈』7号は来月下旬か!そういえば彷書月刊の2007年1月号の特集は「みんなでふるほんまんが」…おお、話題が豊富。
この領域は足突っ込んだばかりなので、じっくり理解を深めていこう。

ともかく、『月と犬』ですよ。内容は以下のとおり。

『月と犬』復刊第一号 1冊200円
●連載インタビュー 編集者 高野慎三の仕事
●カイカン物語(一)わたしがカイカンに溺れた理由 三宅秀典
●〈像〉としてのフィクション 久保隆
●図書館読書日記 中井英夫と杉田久女 三宅政吉
●東京この一句 渋谷・東横線高架下 長谷川裕
●跋折羅社疾風怒濤 片桐慎治
●低山徘徊(一)黒斑山 川村寛

貸本マンガ史研究会さんから卸していただけるとあったので、早速電話して注文。
なんでも、注文がきてから製本とのこと。すげー。

恐らく年明けには店頭に並んでいる事でしょう。
もちろん、詳細は新着入荷情報でもお伝えします。

それと、関連で興味を惹いたサイトのリンクを貼っておきまつ。

高田馬場つげ義春研究会
Web架空
西野空男の哀悲
久保隆・書評集
どくろ太郎

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先日もお伝えした、足立正生監督の35年ぶりの新作。

当舎で、特別鑑賞券取り扱っています。ぜひお求め下さい。

『幽閉者---テロリスト』
2007年1月21日から、渋谷ユーロスペースにて上映。

当舎では、ポストカード付き特別鑑賞券=1800円と、特別鑑賞券=1400円を取り扱っております。
関連イベントもあるそうです。

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イベントのお知らせ---萱野稔人『カネと暴力の系譜学』刊行記念トークイベント

2007年1月13日(土曜日)、18:00から
萱野稔人『カネと暴力の系譜学』(発=河出書房新社) の刊行を記念して、模索舎に著者をお招きして、トークイベントやります。

みんなきてね、よろしく!

封筒にシャネルwwwwwwwww

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今日もドサーリとワンちゃんがきてドサーリ資料を買っていくお。

で、ついさっき、女性の公安刑事がレジに来たときのこと。
資料代が入った封筒に「X」のマークの落書き?いや、違う。シャネルだ!

wwwwwwwうぇwwwwwwうぇ   ちょwwwおまw
ぷぷぷぷ…いやぁ、人間らしい部分を見てしまった。

もういくつねると

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きたね、年の瀬。
政治党派機関紙の新年号が並び始めています。

すると、嗅ぎ付けてやってきましたよ。
いつもは高そうな背広でやってくる私服刑事が、よりによってクリスマスにハードコア自転車乗りな格好で来店。
プギャー!!! 必死だな。

いや、まー「反権力」ってどんなもんなんでしょうかね?気になったのでちょっとだけ。
模索舎とは何か?という命題について、舎内で時々議論するわけだが、私は以下のように理解している。
模索舎は、創成期スタッフたちが掲げた「書店として本来とるべきスタンス」を、時代やスタッフは変われど理解と敬意をもって固辞している場であり、表現・出版・流通の自由を実践をもって体現しているということ。
そのスタンスが「反権力」と見なされる、ということならば話はわからなくもないのですが、まあ「当たり前」のことをやっているだけだよね。
また、私たちが集団として言及しうるのは「書店としてのスタンス」だけであって、それぞれ個人の関心とは区別しておかなければならないと思う。

引き続き、議論していきたいものです。

↓いつの間にか再発されてた Peter Grudzien『The Unicorn』(Radioactive Records)。
オリジナルのLPは200ドルくらいするらしい。まどろんだカントリー。それと、“サイケ”とか“アシッド”とかあまりに抽象的すぎる形容は何も言ったことにならない。

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逮捕時のあれこれをガイドした『救援ノート〜逮捕される前に読んどく本』が品切れになってしまいました。
“弾圧を受けた人間は、立場や理由を問わずすべて助ける”との精神で運営される「救援連絡センター」が、その長年の知恵を込め、発行するこのガイドブックは、当舎にとって大定番の大ベストセラー。しかも「反権力の書店でっす」、なんつって普段言ってるわけ(アタシだけ?)ですからね、これがなけりゃお話にならない。カンバンに偽りあり、ってなくらいなもんで。ケーキ屋でいったらいちごショート、寿司屋でいったらトロ、吉野屋でいったら牛丼、そしてこの模索舎でいったら『救援ノート』、と。そんな商品なのであります。
擬似書もあるにはありますが(『「逮捕・起訴」対策ガイド』矢野輝雄著/緑風出版発行/2100円、『逮捕・拘禁セキュリティ』佐藤友之著/緑風出版発行/1575円、『反弾圧ノート』労働者法律センターほか発行/500円など。ご希望の方は問い合わせください。)、なんといってもお手頃価格でコンパクトにまとめられているのはこの『救援ノート』が随一。
これがウチになくてどーすんの!と鼻息荒く、発行元のセンターに尋ねたところ、最近の事例などを盛り込みながら次の版(第8版!)を現在制作中だとか。来年3月が発行予定とのことなので、それまでしばし寝て待つことにします。【わた】

飯田橋に新しく出来たスペース“ポエトリー・イン・ザ・キッチン”にてイベント「第1回 Tokyo Book Fairhttp://tokyobookfair.blogspot.com/」が行われる、というので遊びにいってきました。本日のイベントは「DIY for book lovers」と題したもので、まあ、ここに道具おいておくからさ、あるもの使ってなんかつくってみよーよ!ってなコトらしい。
で、作ってみました。
今日の告知ビラを切り取ったもの、と、主催者IRAのブースから拝借したミニコミの表紙をコピーしたもの、を→カッティング→ラミネート→カッティング→ピンをボンドで固定。で、出来上がったのはですね、バッチ!

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今後も、今日用意したような道具は常置しておくそうで、「ミニコミ作りたいけど、店に頼んでたくさん作るのまではちょっと…数冊とか、1冊だけでいいんだけど。とかいう人が来て利用してくれれば」。とは、このスペース運営者の一人、佐藤さん。今日みたいにイベントをやったり、あと人に貸し出したりもしながらスペースとして足りないものは足していって…と、いろいろふくらむ夢もおしゃべりしてくれました。
古いビルの一室を改装した、広くゆったりしたスペースはとっても心地よく、あらたなオルタナスペースの出現にわくわくしながら帰路についた次第。明日は明日で「Village of book lovers」というイベントをするそうなので興味のある人はぜひ。【わた】

moe house

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スピーカーから爆音で流れている萌えハウスの音圧で、レジ後ろのゲバラ掛け軸が揺れる。
そんな昼下がりに新曲情報fromヒロシマ。

新曲配信について

携帯は全キャリア対応!
PCでも聞けるんじゃない?との事でした

曲名
TWINLE SNOW POWDER SNOW
つか、普通に新曲じゃねーか!
やったー!

以上、現場からでした。

てか携帯で音楽なんて聴かねーよ。あーあ。
No More Hiroshima!!

声に出す。

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 「声に出して読みたい日本語」という本があるそうで、結構売れているそうな。中身は知らない。正確には知らなかった。この駄文を書く前に魔が差してネットで調べてしまった。どんな内容かまったく知らないままに「多分こういった本であろう」というような予想を書いて、おしまい、にするつもりだったのですが、知ってしまった以上は仕方が無い。
 多分この本は、「路上観察学」とかそういう系譜にあるもので、「ヅラの取扱説明書」であるとか、「痔ろう薬の使用上の注意」とか、とにかくもともと「声に出して」「読む」ために出来ていない「日本語」をわざわざ「声に出したら案外面白いかもよ!?」というようなものではないか、とりあえず、当たらぬ八卦で、予想を立ててみたのであった。
 というのはうそ、で、予想通り、「寿限無」だとか「白波五人男」だとか、そもそも「声に出して」読むために出来ている「日本語」が取り上げられていて、「なんだ、それゃ声に出して楽しいのは当たり前でょ?」とまあ、ケチをつけながらも危うく納得しそうになる。
 が、小考する、これ大事。そもそもさっきあげたような「古典芸能」とは「日本語」を「読んで」いるのでしょうか?「声に出して」「読みたい」「日本語」なのだから、ただ声に出すだけではダメで、「読ま」ななければならない、ハズだ。
 よく知らないが、古典芸能は書き残されていたとしても、それはあくまで副次的なものであって、基本「口承」のハズであろう。そもそも「話す」「歌う」「謡う」など、何らかの形で「日本語を」「声に出す」ことと、「声に出して『読む』」ことのちがいが判然としないまま、 「書かれて」いないものをわざわざ「書き」、そしてそれをまたわざわざ「読ん」だりして楽しもう、という事なのでしょうか?読めばわかる?そのうち、読む、かも。
 文学史で「言文一致運動」というのがある。よくは知らない。が、多分「話し言葉で文章を書く」というようなことだったような気がする。ここではそういう事にしよう。
 日常言語と乖離した「書き言葉」というのは例えば、法律の用語であるとか、より厳密性や一意性が重視されるもので、究極的には数式であろう。「大文字エフカッコエックスカッコ閉じイコール積分記号小文字エフカッコエックスカッコ閉じディーエックスプラスシー」とか「声に出して読ん」でもちぃっともワカラナイ。だからこういう「文章語」を「話し言葉で書いてみよう」というのが「言文一致運動」ではないはずだ。
 自分はあいにく古典芸能に詳しくないのでいい例があげられないのですが、例えば相撲の行司とか、あるいは歌舞伎とか、まあ、あんな風に日常でも話している奴はめったにいない。いたら加藤茶のオハコ芸そのものでになってしまうではないか?
 いや、いる、そう考えればやはり「いる」。つまり、チビッコたちは加藤茶のモノマネをするではないか?モノマネで戯れるのは「日常的」なことではないか!?
 自分はあいにく文学に詳しくないので「言文一致運動」のいい例文があげられないのですが、たとえば

「ジュンイチロウさん、私ね、こう思うの…」
マキコは言った―。
 「世の中には三種類の人間しかいなくて、それは『家族』と『敵』と、それと・・・『使用人』なのよ・・・」

とい文章があるとして、恐らくこれは「話し言葉」で「書かれ」ている、とみなしても良いかもしれない。こんな風に日常でも話している奴はめったにいない。が、舞台の上だとかスクリーンの中であればそう違和感は無い?ハズです。つまり、一見「話し言葉」で書かれているようで、その実、日常生活でその通りにしゃべったらヘンテコなことになってしまうが、舞台で、あるいは映画で「読まれ」たり「演じ」られたりたならそれほど違和感は無く、まあ「寒いよね」「イタいよね」といわれるぐらいで許してもらえる、そんな文章が「言文一致」的なのでしょうか?(続く、かも) 【ひ。】

赤軍に関する2つの映画

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えっと、私は映画に非常に疎いのだが、兎に角、赤軍に関する2つの映画の話題を取り上げてみる。

まず一つ目は、足立正生 監督・脚本『幽閉者--テロリスト』。
この作品は、リッダ闘争でただ一人生き残り囚われの身となった(現在レバノンに政治亡命)岡本公三と、その獄中をモチーフにしている。
そういえば、偽造パスポートに使った名前が「難波大助」だったなぁ。難波大助は1923年にヒロヒト暗殺未遂事件(通称=虎ノ門事件)をおこした人。
足立正生の作品は実に35年ぶりとのこと。作品自体は完成していて2007年正月ユーロスペースで第二弾ロードショー。
足立正生の関連書籍は、足立正生『映画/革命』(河出書房新社)、足立正生『堀の中の千夜一夜』(愛育社)、藤田進との対談『情況06年9/10月号』(情況出版)がある。また、愛育社から『幽閉者オフィシャルブック』が12月下旬刊行予定。
映像作品ではDVD『女学生ゲリラ』(アップリンク)が発売されている。

二つ目は、若松孝二 企画・製作・監督『実録・連合赤軍』。
若松孝二は、盟友の足立正生が日本赤軍に合流(74年)した後も、足立に会うためにしばしばレバノンを訪れ、以降、公安警察の執拗な家宅捜索を受けている(若松は02年11月のガサの様子を隠し撮り、『噂の真相』に掲載した)。
この作品は制作費カンパを集めて作っている。目標額は3億円。既に撮影が開始されているそうだ。詳しくはブログを参照。
若松孝二の関連書籍は若松孝二『俺は手を汚す』(ダゲレオ出版)、若松孝二『時効なし。』(ワイズ出版)がある。
また、去年10月に紀伊国屋書店から『若松孝二 初期傑作選』DVD-BOX が発売されている。
このDVDボックス、当舎でもどうにか取り扱えないものか…とある知人に相談してみよう。

往々にして負の側面が言及される事件だけに、精算主義的な作品になってしまうのなら意味がないだろうし、かといって美的に表出するのに固執してしまうのならそれも然り。
敢えて撮るからには、闘争の総括は発展的でなければならないだろう。
と、ここまで書いたからには見にいかなくては…門外漢なのだけれども!!

この出会いを契機に、少しは勉強しなくちゃいかんと思い、本を読む。
松本俊夫『映像の発見--アヴァンギャルドとドキュメンタリー』(三一書房、のちに清流書房から復刊)を手に取る。
その語り口には時代的なバイアスが散見されるが、映像表現の可能性とは「表現と主体意識と存在条件との内的な緊張関係をその深部でとらえることからしかあきらかにされることはありえない」という一句は重要であり、このことは映像にとどまらず表現全般についても言えることであろう。
特に、論文『大衆という名の物神』は多くの人に読まれるとよいと思う。
松本俊夫の映像作品は、VHS『薔薇の葬列』VHS『修羅』(ともにダゲレオ出版)、DVD『松本俊夫実験映像集』(アップリンク)などがある。

Comic Studies

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↓恐らく世界で最初で最後のしろひのコスプレ。
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仕事で注文したり棚を触ったりすると、特定のジャンルに対する関心がにわかに高まることがよくある。
で、今回はマンガ!

当舎では、マンガにそれなりの棚スペースをあてていて、青林工藝舎北冬書房幻堂出版ワイズ出版マガジンファイブfusion productなどから発行されたものを中心に、比較的マイナーなマンガを扱っている。
また、定期刊行物の『貸本マンガ史研究』や単行本のマンガ研究モノも、積極的に集めるよう気にかけている。

今年発行されたもので気になったのをあげていくと、
勝又進『赤い雪』(青林工藝舎)、画=勝又進『まんが狭山事件』(七つ森書館)、福満しげゆき『10年たって彼らはまた何故ここにいるのか』(幻堂出版)、うらたじゅん『嵐電 RANDEN』(北冬書房)、とみ新蔵『鉄門海上人伝 上・下巻』(マガジン・ファイブ)、ウィスット・ポンニミット『タムくんとイープン(日本)』(新潮社)、貸本マンガ史研究会『貸本マンガリターンズ』(ポプラ社)、貸本マンガ史研究会『貸本マンガ史研究17』(シナプス)、杉浦茂『怪星ガイガー八百八狸』(青林工藝舎)などなど。
当舎にはまだ入っていないけど、伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』(NTT出版)は『図書新聞』に興味深い書評が載っていたのでそのうち注文する予定。
あとは、そうだ、当舎とIrregular Rhythm asylumで、高慶日さんという韓国の風刺マンガ家の作品を展示したのも、デカかった。会期中のトークイベントもやった。高さんはウィットに富んでいたし、共に独特な時間と空間が創り出せたと思う。
極最近では、水声社が発行する月刊の雑誌『水声通信』の14号(06年12月発行)の特集は『戦後マンガ史論をどう書くか』。
『書肆風の薔薇』を前身とする水声社は、クリス・カトラ−(ヘンリー・カウ)、小杉武久やジョン・ケージ、マレーヴィチの著書などで美術・芸術に強い版元として印象深いのだが、同社はカルトなマンガを多く扱った評論集『マンガ地獄変』も出している。
『水声通信』は、ぱっと思いつくだけでも 3号=村山知義/マヴォ(大正期の新興美術運動) 4号=ロシア・アバンギャルド 7号=ダダ 10号=ジャン・リュック・ナンシー 13号=出版 の特集を組んでいて、毎回注目している人も多いはず。

私自身の、このComic Studiesとでも呼べそうな領域への最初の関心は、昔『BUBKA』で連載されていた『トラッシュマンガ万博』だった。
執筆は先述の『マンガ地獄変』でも執筆/編集している植地毅。
有名作家の怪作や、貸本あるいは大量発行されるマンガ誌の中でも人気マンガの陰に隠れて日の目のあたらない--商業主義的には“ゴミ”と言われてしまうような--作品を取り上げ、その放縦さや実験精神について熱く時にシニカルに筆を振るわせていた。私はそれをニヤニヤしながら読んでいたわけだ。
『マンガ地獄変』『トラッシュマンガ万博』のように、「B級」的側面にある種の豊かさを見出しいるものもあれば、一方で、歴史や社会とマンガの関係に重きをおいて批評を展開しているのが貸本マンガ史研究会の発行する『貸本マンガ史研究』だ。
創刊にあたって』と題されるアピールには「マニアックな個別研究(と呼べるとして)のおちいりがちなそうした陥穽を埋める試み」「「貸本マンガ」の全容を戦後史的な視覚で記録し分析し、将来的には体系的な『貸本マンガ史』を書き上げる」と、会の趣旨が明確に示されている。

参考までに、当舎に在庫のある、他のマンガ研究モノの単行本も挙げておこう。
長谷邦夫『パロディマンガ大全』(水声社)、小野耕世『アメリカン・コミックス大全』(晶文社)、梶井純『執れ、膺懲の銃とペン 戦時下マンガ史ノート 』(ワイズ出版)、宇田川岳夫『マンガゾンビ』(太田出版)、山田裕二・増田真二『エロマンガ・マニアックス』(太田出版)、竹内オサム『戦後マンガ50年史』(筑摩書房)

また、「(特に近代/現代において)芸術とは何か?」という命題を根源的に問うならば、ペンヤミン『複製技術時代の芸術』は技術という位相から、デリダ『エコノミメーシス』(未來社)は芸術という信仰そしてその脱構築について、多くの示唆を与えてくれるだろう。

話は脱線してゆくが『BUBKA』にはもうひとつ楽しみに読んでいた連載があった。
Rhymesterの宇多丸(←重いので注意!)が執筆する『マブ論』というアイドルソングを中心とした歌謡曲批評---Idol Studiesである。
著者の嗜好性により、ハウス的な楽音構成の作品にたいする評価がついつい甘くなってしまっている。が、それもご愛嬌、本人自身も認めているところである。
そもそも批評なんてのは、特定の傾向があるからこそだと思う。立場に中立などないってことですよ。
ともかく、『マブ論』は、歌謡曲Diggerならば、参考になること受け合い。
そういえば当舎でも大人気で(私だけかも)、半年近く毎日のようにスピンされている、PxRxUxEも絶賛されてた。
「有害」図書指定包装(=エロ本シール)を剥がして読むべし!てか白夜書房さん、単行本出して!!

オルタナティブ書店で働く者の自負として、紙媒体の中でもテクストよりも速く写真よりもコンテクスト的なマンガというメディアに、引き続き注視していきたいと思います。


はーーーーーー、これで2週間分の更新ってことでおk?(w

道案内

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本屋の仕事はもちろん本を売ることですが、そのほかで、私がはりきってやってしまう仕事のひとつに、ふらりと道をたずねにやって来たお客さんへの道案内があります。
今日もあらっしゃいました。「サンモールってどこですか〜?」てなお客さんが。「御苑の駅から数分だってあるんですけど」「ああ。ここからだと10分以上はかかりますよー」「ええっ」「ここを出てすぐの信号を右に曲がると少し先に駅の出口があるんですよ。もっと先の向かいにもうひとつ出口があります」「もうひとつあるんですか!」「はいそうなんです。そのもうひとつの出口の裏手にありますよ、サンモール(http://www1.ocn.ne.jp/〜sunmall/)は」
大島弓子が吉祥寺に住み始めた頃の漫画エッセイに、道ききに答えられないなんて住民失格だわ!と使命感に燃え地図を買ってチェックしなきゃ、とはりきる様が描かれていましたが、アタクシもそんな感じ。新宿の道なら私に聞いて!そんな感じ。わりと知らんのですけど。地図を片手に案内しまっせ!![わた]

反原発運動の情報交換の場として89年より集会や学習会、パンフの出版などさまざまな活動を展開しているたんぽぽ舎(http://www.jcan.net/tanpoposya/hyoushi.htm)とは長年のおつきあい。なのですが、このたび、情報誌その他もろもろの発送に、ウチの宣伝ビラを折り込んでくれる、とのお誘いをいただき、喜びいさんでビラを持参がてら、そのお手伝いもしてきました。
発送作業、といえば当舎も目録『模索舎月報』の送付を毎月しているので、勝手はわかってるし余裕余裕!と臨んだのですが…あ…ら…ら? 2時から始め6時をまわったのに全く終わる気配なし。それどころか「今日終わんないな」とか「とりあえず今日は9時までやる」とか周りで言ってる…。見込みと違うぞ。
それもそのはず、私が普段やってる作業ぐらいだろう(3人舎員総出で200部の発送。3時間くらいで終わる)、とふんでいたのが大間違いだったからです。よく考えたら(よく考えなくても)今日の発送は600部。単純に3倍。3倍は9時間。2時はじまりだと終了は11時?まさか!!…作業人数や発送内容が違うので、単純計算は出来ないんですけどね。
しかし、さまざまな市民運動において発行物の発送作業は重要な「現場」のひとつでもあります。ところ変われば作業も変わる。ここはこんな感じでやっているのかあー、と興味津々でした。[わた]

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