| 著者は、2005年11月29日の衆議院国土交通委員会による参考人招致で耐震偽装問題を世に公表した人物。2006年4月26日、公正証書原本不実記載(架空増資)の容疑で逮捕され、2006年10月19日、東京地裁から懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡される。地裁が、起訴事実である架空増資と偽装を見逃したこととの関連付けは不透明として、藤田社長の主張を認めたことにより、控訴しない方針を取る。首相官邸に直訴に訪れたり、耐震偽造問題についての告発をmixiやYouTubeを通じて行う。本書は、自らが経た構造計算書偽装事件について、政治家、官僚、マスコミ等の関係者を含めほぼ全てを実名で表記し、メールや議事録等によって書きおろしたノンフィクション。ちなみに本書は、文藝春秋社から刊行しようと計画し文藝春秋社と合意に達していたが、本の内容から石川県を地盤とするアパグループの偽装マンションの記述を削除しないと発刊できないと、文藝春秋社から突きつけられた、という。発行元の「いまいる」は、著者が耐震偽装事件の事実を歪めることを拒否し、本の出版を行なう為に設立、自らCEOをつとめている。 [2006年12月/B6/446頁/¥1,800+90] 著=藤田東吾 発行=いまいる 目次:危機管理室からの報告/国土交通省の隠蔽体質/イーホームズの面接風景/伊藤公介と石原慎太郎、そして石原裕次郎/小島社長の工作と建設指導課の企み/蠢く謀略/平成設計の姉歯物件/情報提供者、アトラス設計渡辺/確認書を巡る攻防/森田信秀社長自殺/安倍晋三内閣官房長官と中華人民共和国王毅駐日大使/堕落したマスコミと「きっこの日記」/独房の紳士/逮捕前夜/4月25日、全社員に解雇通知/後記---「月に響く笛」番外編 さらば多士ビル!/ 他 |