●こころのたねとして ――記憶と社会をつなぐアートプロジェクト

image 2007年の春から夏にかけて、大阪市の南部、浪速区と西成区の境に位置する施設、フェスティバルゲートを中心に、『こころのたねとして』と名づけられたアートプロジェクトが実施された。この試みはアートの文脈から横断的な関わりをうみだし、「場所の力」を呼び起こした。近所のおっちゃんから研究者までコトバを寄せる283頁の本は、こころのたねを内包する。

[2008年4月/文庫/283頁/¥667] 《ココルーム文庫》 編=岩淵拓郎/原口剛/上田假奈代 装丁=境隆太 発行=特定非営利活動法人 こえとことばとこころの部屋(ココルーム) 発行者=こたね製作委員会

目次:築港---労働の記録(原口剛)/青い炎(SHINGO☆西成)/衣川さんのお話(HexとMaisie)/記憶とすべての呼吸について(瀬名秀明)/限界芸術のお話(小暮宣雄)/インタビュー調査ことはじめ(妻木進吾)/映像の居場所について(櫻田和也)/ ほか

◆無能力批評 ――労働と生存のエチカ

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[2008年5月/四六判/351頁/¥2,200+110] 著=杉田俊介 発行=大月書店

当事者によるフリーター論として評価を受けた『フリーターにとって「自由」とは何か』の著者の第二作。目次:フリーターリブのために/誰に赤木智弘をひっぱたけるのか?/ウーマンリブ、遭遇/一九七〇年代前半神奈川青い芝と無能力のメルティングポイント/ALS・自然死・家族介護/「男性弱者」と内なるモテ幻想/ ほか

●サザエさんたちの呼びかけ ――阪神大震災・瓦版なまず集成 1998-2008

image 「震災・まちのアーカイブ」は、阪神・淡路大震災に関する記録と、その記憶を後世に伝えるという文化的なフィールドに位置するグループで、人びとが生きるコミュニティの中にアーカイブをつくることを活動の柱にしている。その一環として、震災以降の被災地の出来事のなかでも、特に記憶に係わる問題を、分野を横断しながら『瓦版なまず』『なまずブックレット』を発行しており、本書はその集成。

[2008年3月/A5/313頁/¥1,500] 制作=みずのわ出版 装幀=林哲夫 発行=震災・町のアーカイブ

目次:聲(付録小冊子)/サザエさんたちの呼びかけ――発刊の辞(季村敏夫)/少し傾いた風景(栗原彬)/あの角をまがった先にある小さな場所(大門正克)/被災地の記憶と記録を考える 震災・まちのアーカイブ設立にあたって/瓦版なまず 第1号〜第2期・第7号(通巻24号)※号外を含む

◆戦争出前噺 ――元日本兵は語る

image 本書は、ウェブ新聞「ジャーナリスト・ネット」主催の講演会などで行われた、本多さんの出前噺や発言を中心に編集したもの。特に、第II部では、これまで出前噺への中傷に対して多くを語らなかった本多さんが、質問に答える形で反論を試みています。戦争体験の風化に抗する、“噺”の強度。

[2008年5月/A5/85頁/¥1,000+50] 編=常本一 語り=本多立太郎 発行=みずのわ出版

20年、1000回を超えた戦争出前噺。元日本軍兵士、90歳をこえて今なお語りつづける。 目次:戦争出前噺の時代背景/戦争出前噺を「再開」した理由/戦場を語る資格/本多さんは大嘘つき?/戦争出前噺 in 中国/ ほか

◆フリーター論争 2.0 ――フリーターズフリー対談集

image 雑誌『フリーターズフリー』1.5弾!『フリーターズフリー 1号』の創刊を記念して行われた連続イベントから二つのシンポジウムを選び、さらに、本書のために新たに行われた三つの討議を加え、まとめたもの。また、近日中には、フリーターズフリー組合員の大澤さんも参加している『ロスジェネ』(「超左翼マガジン」というコピーも!)も入荷予定。

[2008年5月/四六判/201頁/¥1,600+80] 編=有限責任事業組合フリーターズフリー 発行=人文書院

雨宮処凛、赤木智弘、城繁幸、貴戸理恵、小野俊彦、生田武志、大澤信亮、栗田隆子、杉田俊介…フリーター運動と、生存と労働をめぐる議論のネクストステージ! 目次:1 フリーターの「希望」は戦争か?/2 この生きづらさをもう「ないこと」にしない/3 若者はなぜ「生きさせろ!」と叫ぶのか/4 支援とは何か/5 新たな連帯へ

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